
イ・ジェミョン大統領、8年ぶり「冷蔵庫をお願い」出演 Kフードのビジョン提示と人間味あふれる姿披露
イ・ジェミョン大統領が、夫人のキム・ヘギョン女史と共にJTBCの秋夕(チュソク)特集バラエティ番組「冷蔵庫をお願い」に出演し、8年ぶりにテレビ番組への登場を果たした。
この日の放送で、イ大統領はKフード(韓国料理)を核心戦略産業として育成するというビジョンを提示し、視聴者の注目を集めた。「KポップやKドラマも重要だが、文化の真髄は食にある」と述べ、「食を産業として育てることは、大韓民国の発展に大きな助けとなるだろう」と強調した。キム女史も、「かつて海外で寿司として通用していたキンパが、今では堂々とキンパと呼ばれるようになったように、Kフードの地位は高まった」と共感を示した。
番組は二度の料理対決で構成された。第1ラウンドでは、チェ・ヒョンソクシェフの「ハイブリッドチキン」とソン・ジョンウォンシェフの松の実コース料理が対決。イ大統領夫妻は、ソンシェフの松の実タルッジュッ(粥)を試食し、「今まで食べたスープの中で最高」と絶賛した。
第2ラウンドは、イ大統領が好きな食材である「シレギ」(干し大根の葉)をテーマに行われた。キム・プン作家が披露した「イ・ジェミョンピザ」は、おこげの生地にシレギをトッピングし、ビーツで色付けしたレンコンのフライを添えたもので、イ大統領は感嘆の声を上げた。「これは独自の製品として開発すべきだ」と述べ、キム・プン作家を勝者として選んだ。
さらに、イ大統領は初めて食べた洋食「トンカツ」にまつわる大学時代の合コンの話や、子供の頃のピザで腹痛を起こしたエピソードなど、飾らない個人的な話を公開し、人間味あふれる姿を見せた。息子が勧めたドラマ「Kポップ・デーモン・ハンターズ」を一気見したという話まで、視聴者との距離を縮めた。
なお、この放送は当初5日に放送予定だったが、国家コンピュータネットワーク担当公務員の死亡に対する追悼の意を込め、大統領室の要請により一日延期され、6日夜に放送された。
イ・ジェミョン大統領のバラエティ番組出演に対し、ネットユーザーからは「大統領のこうした飾らない姿を見るのは良い」、「Kフード育成のビジョンに賛成」、「キム・ヘギョン女史のウィットが素晴らしい」といった肯定的な反応が寄せられた。特に、料理対決の結果や大統領の率直なトークへの関心が高かった。