台湾トップスター、ダニエル・チャンら4名が兵役逃れ容疑で逮捕

台湾芸能界を揺るがす兵役逃れの疑惑が再び浮上しました。

21日付の台湾現地メディアの報道によると、新北市警察は、人気俳優ダニエル・チャン（陳柏霖、42）をはじめ、グループ「Energy」出身のシュウウェイ（書偉）、「LOLLIPOP」のメンバーであるシャオジエ（小傑）など、計4名の芸能人を兵役逃れの疑いで緊急逮捕し、取り調べていると発表しました。

彼らの容疑は、ブローカーに高額な金銭を渡し、虚偽の診断書を発行させて兵役義務を免れようとしたというものです。逮捕された芸能人たちは、取り調べの過程で「兵役逃れのために虚偽の診断書を買った」と容疑を認めたと報じられています。

これに先立ち、台湾では俳優のダーレン・ワン（王大陸）が兵役逃れの疑いで摘発されたのに続き、5月にも大規模な捜査が行われ、芸能人やブローカーなど28名が在宅起訴されるなど、兵役関連の不正が後を絶ちません。

こうした状況を受け、台湾社会では芸能人の相次ぐ兵役不正疑惑により、「兵役の不公平」を巡る議論が激化しており、国会では兵役逃れに対する処罰を強化する法改正案が提出されています。

韓国のファンにも馴染み深いダニエル・チャンは、2002年の映画『藍色夏恋』で顔を知られ、2016年には映画『ライフ・リスキニング・ロマンス』でハ・ジウォン、チョン・ジョンミョンと共に主演を務めた経験があります。

このニュースに対し、台湾のネットユーザーからは「有名人だからといって兵役を逃れるのはひどい」「徹底的な捜査と厳罰が必要だ」といった怒りの声が上がっています。また、「幼い頃から好きだった俳優なので、失望が大きい」といった意見もありました。