
パク・ジファン、『濁流』のムドク役で演技の幅を広げる…「監督のおかげで人物を深く理解」
俳優パク・ジファンが、ディズニープラスのドラマ『濁流』(原題:탁류)で、これまでコミカルな演技に限定されていたイメージを脱ぎ捨て、深みのあるキャラクターを成功裏に消化し、演技のスペクトルを広げていると評価されています。
特有のユニークな顔立ちでコメディジャンルで主に活躍してきたパク・ジファンでしたが、『濁流』で演じたムドクという人物は、以前とは全く異なる姿を見せました。ムドクは、プライドもなくあちこちで叩かれても、明るく笑う人物です。時にはもどかしく、見るに耐えない姿として描かれることもありますが、その惨めさの中に、独特の哀愁と惻隠の情を呼び起こします。
パク・ジファンは、このようなキャラクターの複合的な側面を完璧に演じきり、観客に深い印象を残しました。彼は最近、スポーツソウルとのインタビューで、この成功の功績をチュ・チャンミン監督に捧げました。パク・ジファンは、「私の解釈はあまりに浅はかでした。監督の識見と経験がムドクを引き上げてくれました。監督は偉大な達人だと気づき、すぐにひざまずいて従いました」と語りました。
マポ(麻浦)の渡し場で泥まみれで暮らし、後輩に軽んじられ殴られることさえある、惨めな人物ムドクを演じながら、パク・ジファンは「奇妙で品位のない存在」と表現しました。「笑うべきことは何一つないのに喜んでいる、その惨めさの中に平凡さを見つけようとした」と付け加えました。
パク・ジファンは、チュ・チャンミン監督の繊細な演出と職人気質のおかげで、演技しながら成長し続ける幸せを感じたと語りました。「ドラマではなく、映画のように撮られました」とし、「チュ監督の指揮の下、アンサンブルは素晴らしく、ヤクザたちの間の神経戦の中で生き生きと動く人物たちの動きが、視聴者を朝鮮時代中期に引き込みました」と評価しました。
2006年のデビュー以来、20年以上にわたり演技で生計を立ててきたベテラン俳優であるにもかかわらず、パク・ジファンは絶えず学び、人文的素養を育み、成長を止めないことを誓っています。彼は「演技とは、相手とのエネルギーの中でこそ光を放つ技術」とし、「傲慢になれば破滅に至るだろう」という謙虚な姿勢を失わないと語りました。
パク・ジファン俳優の演技変身に対し、日本のネットユーザーからは「ムドク役、本当に可哀想だったけど、パク・ジファンさんじゃなかったら誰が演じきれただろう」「人生キャラの誕生!次はどんな姿を見せてくれるか楽しみ」といった称賛の声が寄せられています。