元EXOクリス、死亡説を否定した中国警察「刑務所の写真は捏造」

グループEXO出身のクリス（Kris Wu、35、ウー・イーファン）が性犯罪の疑いで中国で服役中に流布された死亡説について、現地警察が鎮火に乗り出しました。

死亡説は、自身をクリスと同じ収容者だと主張するネットユーザーの書き込みから始まり、「刑務官を通じて突然死亡したという知らせを聞いた」、「集団強姦後に殺害されたという噂がある」、「ハンガーストライキで死亡した」など、確認されていない主張が乱舞しました。

噂が収拾不能なほど広がるや、中国江蘇省警察は異例にも公式ウェイボーを通じて死亡説を否定する釈明文を掲載し、鎮火に乗り出しました。特に、噂と共に流布されていたクリスの最近の収容写真について、警察は「過去のニュース報道画面を利用して、元の収容者の顔をクリスのものにすえた捏造された偽写真」だと公式に明らかにしました。

現在まで中国当局はクリスの身辺と死亡説について公式な立場を出してはいませんが、警察が直接写真の捏造を指摘し、デマに反論したのは異例だとの評価が出ています。

ただし、現地の一部メディアや主流メディアは、確認されていない噂を流布した場合、法的な処罰を受ける可能性があると警告する報道を繰り返し、デマ拡散に対する警鐘を鳴らしています。

クリスはEXO脱退後、中国で活動中に2020年12月、酒に酔った女性を集団で性的暴行した疑いで起訴され、2023年の裁判で懲役13年の刑を宣告され、現在中国国内の刑務所で服役中です。刑期を終えたクリスは、本国であるカナダに追放される予定です。

中国警察の公式な否定にもかかわらず、ファンからは「真実は何だろう」、「どうか事実でないことを願う」といった反応が寄せられ、依然として不安を隠しきれない様子です。中には、「写真が捏造されたものであっても、実際に服役している姿は痛ましい」といった声もありました。