
パリス・ヒルトン、「セルフメイド」発言で「セレブ2世」批判に直面
「ホテル王」の家柄であるパリス・ヒルトンが、自身を「セルフメイド(自力で成し遂げた)」だと主張したことで、激しい批判を浴びています。
現地時間15日、イギリスのサンデー・タイムズ紙のインタビューで、パリス・ヒルトン(44)は自身のメディア会社に言及し、「私は自力で築き上げた。すべてを一人で成し遂げた」と強く主張しました。さらに「生涯、誰からも何も受け取ったことはない」と述べました。
しかし、この発言は公開直後からSNSやReddit(レディット)で激しい嘲笑を招いたと、16日のデイリー・メール紙が報じました。
あるネットユーザーは、「あなたの香水の名前は『Heiress(相続女)』だったじゃない。現実を見てよ」と痛烈に批判し、別のユーザーは「もしあなたがヒルトン家でなかったら、今のように有名になれたと思う?」と指摘しました。
さらに別のユーザーは、「金銭的な支援や相続を受け取っていなかったとしても、裕福な家庭の出身者と、日々の生活のために必死に働く人との『リスク』は、そもそも違う」「これは妄想だ」といった反応を示しました。
批判は続き、「他のネポ・ベイビー(セレブの2世)のように現実を見ていない」「典型的な自己愛への過剰没頭だ」「国中のあちこちにあなたの名前が書かれた建物があるのに、セルフメイドとは」など、ヒルトン氏の「セレブ」としての歩みを揶揄するコメントが相次ぎました。
パリス・ヒルトンの祖父は、ホテル王国を築いた億万長者バロン・ヒルトンです。2019年に亡くなった際、遺産の97%を財団に寄付しましたが、両親のキャシーとリック・ヒルトン夫妻は依然として数十億ドル(数百億円)の資産家として知られています。
ヒルトン氏はインタビューで祖父との関係を振り返り、「祖父はいつも『君は私が知るどんなCEOよりも熱心に働いている』と褒めてくれた」とも語りました。
しかし、オンラインでの世論は冷ややかでした。初期の名声も、富豪の家柄というイメージと「パーティー・ガール」というキャラクターのおかげであり、その後「ザ・シンプル・ライフ」(The Simple Life)などで得た世界的な人気を基盤に、香水やアパレル、グッズなどのビジネスを拡大してきたことから、「セルフメイド」という主張自体に説得力がないという反応が支配的です。
最近、ハリウッドを中心に「ネポ・ベイビー(セレブの2世スター)」論争が活発化する中、パリス・ヒルトン氏の発言はこの論争に再び火をつけました。
ネットユーザーたちは、「セレブの2世が努力することと、一般の人が努力することでは、スタートラインからして違う」と、彼女の発言を「特権の忘却」だと批判しました。パリス・ヒルトン氏は依然として11:11メディアのCEOとして活発に活動していますが、今回の発言は「現実感覚がない」というイメージをさらに強固なものにしてしまいました。
ネットユーザーからは「ヒルトン家の娘として得た名声や人脈を無視した発言だ」「普通の人々が必死に働いても大変なのに、セレブ2世のこうした発言には共感の余地がない」といった批判的な意見が寄せられています。