
『フィジカル:アジア』、岡見勇信の「偏向」発言に波紋、一日で謝罪
Netflixのリアリティ番組『フィジカル:アジア』が、放送終了直後に公平性に関する論争に巻き込まれました。
日本代表として出場した元UFCファイターの岡見勇信選手が、番組は「偏向していた」と指摘したものの、わずか一日で「誤解を招き申し訳ない」と急遽謝罪しました。
彼が共有した投稿が、自身ではなくファンが書いた文章だったという事実が明らかになり、論争はさらに拡大しました。
岡見選手は『フィジカル:アジア』終了後、自身のSNSに「日本は全体的に最高でトップのチームだった」と切り出しつつ、「最初から番組が偏向していることが分かった。ここには多くの不足点があるが、何よりもこの番組はアジアに属さない国、特に競争国が演出を担当すべきだ」という内容の投稿をしました。
この投稿が公開されると、オンラインではすぐに「国対抗バラエティ番組への露骨な批判ではないか」「日本チームの3位に対する不満を、偏向論争にすり替えているようだ」といった反応と共に、激しい賛否両論が巻き起こりました。
事態を重く見た岡見選手は、一日も経たないうちに収拾に乗り出しました。彼は再びSNSに、「先に投稿した内容を明確にしたい。隠された意味を完全に理解できず、混乱を招いた」とし、「『フィジカル:アジア』は本当に素晴らしい大会であり、素晴らしい選手たちと競い合えて光栄だった。私の投稿が誤解を招いたのであれば、心からお詫び申し上げる」と投稿し、頭を下げました。
論争の中心となった文章が、彼自身が書いたものではなく、ファンが投稿した文章をリポストしたものだったという事実が後に判明しましたが、リポストも自身の公式アカウントを通じて世界中のファンに共有する行為であるため、「番組が偏向している」という見解に同調したのではないかという指摘は、容易に収まりませんでした。
謝罪と共に、彼はキム・ドンヒョン選手との長年の友情を前面に押し出し、雰囲気の転換を図りました。岡見選手は、キム・ドンヒョン選手が「長年の友達、永遠の友達」という文章と共に投稿した写真をリポストし、「おめでとう、私の友達!日本にまた来てね」と書き込みました。また、「ドンヒョンと撮った最も古い写真」として2009年に一緒に撮った写真を公開し、「私の友達、いつでも日本にまた来てほしい。いつでも待っているよ」と付け加え、韓国チームの優勝を祝いました。
『フィジカル:アジア』は、韓国、日本、タイ、モンゴル、トルコ、インドネシア、オーストラリア、フィリピンなど8カ国が参加した初の国対抗フォーマットとして大きな関心を集めました。しかし、日本チームはクエスト3の「棒にしがみつく」チャレンジで機材の問題により再試合を行い、最終的には3位に留まり、優勝には届きませんでした。
岡見選手が主将として率いた日本チームは、韓国、モンゴルと共にTOP3に進出しましたが、5番目のクエストである「城攻め」をクリアできませんでした。ロープで扉を閉めるという最後のミッションで時間を大きく浪費し、1時間以内のミッション遂行に失敗したのです。これにより、最終的に韓国とモンゴルに優勝争いを譲ることになりました。すでに再試合の論争が一度あった状況で、偏向演出に関する文章が彼のSNSを通じて拡散されたことで、「試合結果への不満ではないか」という解釈が付きまとった理由です。
結局、今回の論争は、グローバルプラットフォームのバラエティ番組が持つデリケートな側面を再び浮き彫りにしました。優勝を飾った韓国チーム、最後まで競り合ったモンゴルチーム、そして最後の関門で脱落した日本チームまで。熾烈な競争が幕を閉じた後も、『フィジカル:アジア』は依然としてオンライン上で熱い議論の場となっています。
ネットユーザーからは「最初から怪しいと思っていた」「結果に不服を申し立てているのでは?」「キム・ドンヒョンとの親しさをアピールして、話をそらそうとしているのでは」といったコメントが寄せられ、今回の騒動について様々な意見が交わされています。