
ENA『味覚探求ラボ』、韓国のソウルフード「クッパ」で科学と美食の融合に成功…視聴者からは「レギュラー化希望」の声
ENAのパイロットバラエティ番組『味覚探求ラボ』が、韓国のソウルフード「クッパ」をテーマにした4回の放送で、科学エンターテイメントの新境地を開拓し、有終の美を飾りました。
キム・プン、クェド、チュ・ウジェ、キム・サンウク、キム・テフンら「味覚クルー」は、クッパというテーマを通じて、水の重要性からドーパミンが誘発される人間の心理まで深く掘り下げ、知的な興奮を届けました。
22日に放送された第4回では、少食家のチュ・ウジェが夢見る「錠剤で食事を済ませる未来」への疑問からスタートしました。チュ・ウジェは「時間的余裕がない時は、味に執着せず錠剤で手軽に済ませたい」と主張しましたが、物理学者のキム・サンウクは科学的根拠をもってこれを反論しました。食事代替錠剤が現実的に実現不可能な理由として、錠剤だけでは胃が活動せず退化し、咀嚼運動不足で脳の活性化に問題が生じ、生存さえ脅かされる可能性があることを指摘しました。
食事摂取の必要性は、自然と国民食とも言えるK-ソウルフード、クッパの話題へと繋がりました。まず、誰もが一度は疑問に思ったであろうクッパの謎、「熱いクッパを『涼しい』と感じる理由」が科学的に解明されました。認知心理学者のキム・テフンは、クッパの熱が体をリラックスさせ副交感神経系を活性化させ、様々な香辛料が感覚受容体を刺激して汗が分泌され、その汗が蒸発することで爽快感を得られるという複合的な作用によるものだと科学的な見解を提示しました。
しかし、この番組のシグネチャーである「味の公式」発表の場で、チュ・ウジェが衝撃的な発言で波紋を呼びました。「この豚骨スープは私そのもの」というのです。実は、「クッパは骨で出汁を取るが、私のあだ名は『骨』」という、チュ・ウジェならではの論理が笑いを誘いました。続いてキム・サンウクは「クッパの決め手はH₂O(水)」という科学的な味の公式で対抗しました。その根拠は、出汁を抽出する過程が水の極性を利用して味の成分を引き出すプロセスであること。さらに、水は人間の生存に直結しており、体内の水分比率が老化により55%以下に減少すると死に至るという事実は、衝撃を与えました。
クッパと水の重要性まで掘り下げていた会話は、科学コミュニケーターのクェドによる「クッパは沼(オタク)」という味の公式を起点に、心理的な満足感の領域へと拡大しました。クッパの役割が科学的原理と結びつく点が言及され、興味を深めました。キム・サンウクはこれを、最近関心が集まっているドーパミン論争へと繋げました。快楽ホルモンであるドーパミンは、実際に得る瞬間ではなく得る直前に最大値で分泌されるため、ショッピングやギャンブル、さらにはショート動画コンテンツの視聴まで、中毒を引き起こす理由がここにあると説明し、キム・テフンもドーパミンを「もっともっともっとホルモン」と呼び、人間を満足させない恐ろしい性質を分析して共感を得ました。
その他にも、クッパを長時間煮込んで凝縮されたグルタミン酸が、生存に必要なタンパク質摂取を促す「うま味」の根源であるという興味深い原理や、うま味を通じて体に不可欠な栄養素であるタンパク質を感知するように進化したという説明が興味を添えました。さらにチュ・ウジェは、クッパが一人ご飯の代名詞になった理由が、心理的な安らぎと集中力にあると洞察しました。このように、一杯のクッパから始まったトークは、休む暇なく様々なテーマに拡大し、単なる一食を超えて人間の生存と幸福を包括する、深みのある科学的議論の場を作り上げました。
科学と美食の境界を越え、フルコースのグルメトークショーの新境地を開いた『味覚探求ラボ』のクルーたちは、パイロット版の最終回で、レギュラー放送への熱い願いも表明しました。科学と美食を融合した番組企画自体に興味を抱いていたキム・サンウクは「これはレギュラー化する。見ていたら、そうしないわけにはいかないと思う」と最も強い確信を示しました。これに対しクェドは「物理学が得意なのは予測だ」と、その確信に力を添えました。キム・プン、チュ・ウジェ、キム・テフンもこれに歓呼し、レギュラー化への熱意を表明しました。このように、美食と知識の絶妙な出会いで豊かな楽しみを提供したENA『味覚探求ラボ』は、4回をもってパイロット放送を成功裏に終えました。
視聴者からは「レギュラー放送に行ってほしい!」「チュ・ウジェの化学反応、爆笑したw」「次のシーズンもクッパでお願いします!」といった、番組への熱烈な応援コメントが寄せられました。