『タイフーン商事』イ・ジュノ×キム・ミニハ、ウルチロ事務所への帰還成功…イ・サンジンに悲劇的結末で衝撃

tvNの週末ドラマ『タイフーン商事』が予測不可能な展開で視聴者を引きつけた。去る23日に放送された第14話では、カン・テプン（イ・ジュノ）とオ・ミソン（キム・ミニハ）がついにタイフーン商事ウルチロ事務所への復帰に成功したが、安堵も束の間、予期せぬ事件が相次ぎ、最後まで緊張感が爆発した。

この日の放送では、9年前の借用証の真実が明かされた。倒産危機で必死にお金を集めていたピョ・サンソン社長ピョ・バクホ（キム・サンホ）が、タイフーン商事社長カン・ジニョン（ソン・ドンイル）に4千万ウォンを借りる代償として、会社持分30％を譲渡する借用証を書いたのだ。これは後に危機のタイフーン商事を救うカン・テプンの最後のカードとなった。ピョ・ヒョンジュン（ム・ジンソン）の放火で納品が困難になると、テプンはピョ・サンソンが大量購入した手術用手袋300万個と借用証を交換することを提案した。約束の日までに借用証を渡せない場合、社長の座を譲るという条件を加え、取引は成立した。テプンは無事に公共調達庁への納品を終えた。

倒産危機からかろうじて息をついたタイフーン商事には、さらに別の後遺症が訪れた。チャ・ソンテク（キム・ジェファ）の過去の不正行為が明らかになり、従業員たちに衝撃を与えた。ピョ・ヒョンジュンに物品入荷日と倉庫の場所情報を流し、オ・ミソンの命までも危険にさらした放火事件、そして26年間共に築き上げた信頼が崩れたという事実に、言葉にできない失望感が押し寄せた。罪悪感に一人涙を流していたソンテクは、ついにピョ・バクホから受け取ったお金を返すために家まで売却し、ジュース会社からも解雇された。息子まで脅威にさらされる極限状況に追い込まれ、誤った選択をせざるを得なかった彼女の境遇は、ほろ苦さを残した。

一方、テプンには最も緊急の課題があった。社長の座を守るためには借用証を見つけなければならなかった。真夜中にこっそりウルチロの空きタイフーン商事事務所に潜入して捜索したが、どこにも見当たらなかった。結局、巡回中の警備員に発見され、警察署まで連行されるという困った状況に陥った。ひたすら借用証のことだけを考えて疲弊していくテプンに、ミソンは少し息をつく時間を持とうと、休暇シーズンのバカンスを提案した。その間、会社を守るために休む間もなく走ってきた二人は、海岸で他の人たちのように平凡な休暇を楽しみ、最もロマンチックな時間を過ごした。

その間、ピョ・ヒョンジュンの狂気はさらに激しさを増した。放火までしてテプンを倒そうとしたが、手術用手袋が彼に渡ったという事実に、歪んだ自尊心は根こそぎ揺さぶられた。真夜中に父の事務所に駆け込んだ彼は、劣等感と怒りを一度に爆発させ、「一度だけでも認められたかった」と絶叫した。しかし、ピョ・バクホは息子を叱責し、「敗北者」だと責め立てた。ついに理性を取り戻せなくなったピョ・ヒョンジュンは、父の頭を殴りつけ、まだ息のある父をコンテナに監禁するという、父殺しの罪を犯した。

ピョ・バクホとの約束した代金満期日が来た。借用証は結局見つけられなかったが、保証書自体が借用証の存在を認めたものだと判断したテプンは、直接会って交渉しようとした。しかし、なぜかピョ・バクホに連絡が取れず、ピョ・サンソン社長室はピョ・ヒョンジュンが占拠していた。テプンは仕方なく、自分が約束した日時にピョ・サンソンに来たという証拠だけを残して引き返した。

一方、タイフーン商事は久しぶりに活気を取り戻した。手術用手袋の納品が無事に処理され、息つく暇ができたことで、その勢いに乗ってウルチロの元の事務所への復帰を決めた。慣れ親しんだ空間への帰還を祝し、テプンとミソン、そしてコ・マジン（イ・チャンフン）、ク・ミョングァン（キム・ソンイル）、ペ・ソンジュン（イ・サンジン）は、テープカットをして記念写真も撮影し、新たな出発を共に祝った。社長室を空けたまま、皆と同じ空間で働きたいというテプンの決断は、タイフーン商事ならではの「家族のような会社」の雰囲気をさらに強固なものにした。

しかし、平和は長くは続かなかった。電話を受けに出たペ・ソンジュンが泣きながら事務所に駆け込んでき、「うちの父が死にます。うちの父を助けてください」と崩れ落ちた。ソンジュンの顔には恐怖と絶望が入り混じっていた。一体彼に何が起こったのか、あと2話のみを残す『タイフーン商事』の最後の物語に、視聴者の関心が集中している。

『タイフーン商事』第15話は29日（土）、第16話は30日（日）夜9時10分、tvNで放送される。

放送直後、視聴者からは「やはりタイフーン商事、最後まで緊張感がすごい」「イ・ジュノの演技、最高…来週までどうやって待てばいいの」「イ・サンジン俳優の演技、鳥肌が立った。涙を流しながら見た」など、熱い反応が寄せられた。特にイ・サンジン俳優の絶叫演技に対する称賛の声が相次いだ。