
ミュージカル「ファンレター」、10周年を迎え5度目のシーズンで感動の物語を再び
10周年を迎えたミュージカル「ファンレター」が、5度目のシーズンで観客たちの元に戻ってきました。
1930年代、日帝強占期を背景にしたこの作品は、当時の天才作家たちの集まり「求仁会」から着想を得て、歴史的事実と作家の想像力を絶妙に融合させたファクション(史実に基づいたフィクション)ミュージカルです。
「ファンレター」は、文学に対する純粋な情熱を描いた物語で、観客の深い共感を得ながら10年という長い間愛されてきました。特に、韓国と日本の痛ましい歴史を背景に、互いを慰め、癒していく過程を描き出し、熱い感動を届けています。
この作品は、すでに中国で全国公演市場のボックスオフィス4位を記録し、7部門で受賞するなど大きな成功を収めました。また、ロンドンのウェストエンドでもショーケースが行われました。昨年の9月には、日本でライセンス初演が行われ、現地の俳優たちが「チョン・セフン」「キム・ヘジン」など主要登場人物の名前を叫びながら熱演しました。
当時の感動は、韓国の俳優たちの登場によってさらに深まりました。2016年の初演から共に歩んできた「元祖キム・ヘジン」役のキム・ジョングとイ・キュヒョンが、現地の公演会場を訪れ、応援のメッセージを伝えました。キム・ジョングは、「ファンレター」が持つ力と勢い、そしてドラマ、音楽、振付の三拍子が揃った「ウェルメード」作品であることを強調し、10周年公演への参加に対する誇りを語りました。
イ・キュヒョンもまた、10周年公演に参加できたことに対して、自らを誇らしく思うと述べ、シーズンごとに変化する解釈や相手役俳優の変化に伴う演技トーンの変化など、さらに深まった悩みと努力を通して、より豊かで深みのある公演をお見せすると意気込みを語りました。
俳優たちと新しいキャストが共に作り上げる深い感動の物語「ファンレター」は、来年2月22日まで、芸術の殿堂CJトウォル劇場で上演されます。
韓国ミュージカルの誇りだとして「ファンレター」の10周年を祝う声が相次いでいます。特に、歴史的な痛みを芸術で昇華させた点が高く評価されており、海外での成功に誇りを感じているネットユーザーが多いようです。