コールドプレイのクリス・マーティン、銃撃死したチャーリー・カーク氏追悼で物議

コールドプレイのボーカル、クリス・マーティンが、銃撃事件で死亡した保守活動家チャーリー・カーク氏に追悼の意を示したことで、論争を呼んでいます。

現地時間13日、海外のエンターテイメントメディアによると、バンド、コールドプレイのボーカル、クリス・マーティンがロンドンのウェンブリー・スタジアムでの公演中、物議を醸す発言を残しました。

この日、コールドプレイは「Music of the Spheres」ツアーの一環としてロンドンのステージに立ち、数千人のファンが会場を訪れました。しかし、公演中、2005年に発表された楽曲「Fix You」を歌う前にマーティンが残した発言が、オンラインで話題を集めています。

彼は、「ロンドンではしばらくぶりの最後のステージです。手を挙げて、世界中どこにでも愛を送りましょう。今日は愛が必要な場所がたくさんあります」と述べ、チャーリー・カーク氏の家族に言及しました。カーク氏は先週、政治的暗殺とも呼ばれる銃撃事件で亡くなった31歳のアメリカの保守系人物です。

マーティンは、「兄弟姉妹にも、困難な経験をしている家族にも、チャーリー・カーク氏の家族にも、あるいは意見が違う人にも、愛を送ることができます。中東、ウクライナ、ロシアの平和を願う人々にも送りましょう」と付け加えました。

この発言は即座に論争を引き起こしました。一部のファンからは「がっかりした」「もし公演中にこのような言及があれば、すぐに退場するだろう」といった反発の声が上がりました。また、「なぜカーク氏だけを特別に言及したのか、恥ずかしかった」と批判する声もありました。

皮肉なことに、カーク氏自身は過去に、「死ぬならコールドプレイのコンサートには行かない」と公に発言し、「WNBAの試合を見る方がましだ」と述べていました。

一方、カーク氏はアメリカ国内での銃規制に関する質疑応答の最中に銃撃を受け、現場で死亡しました。警察は事件の犯人として22歳の男性タイラー・ロビンソンを逮捕しており、彼の父親が自ら息子を通報したと伝えられています。

クリス・マーティンは、1996年に結成されたイギリスのバンド、コールドプレイのリードシンガー兼ピアニストです。彼はバンドを世界的成功に導いた中心メンバーであり、卓越した作曲能力と感性豊かなボーカルで多くのファンに支持されています。また、環境問題や社会正義の実現に向けた活動にも積極的に取り組み、その活動は世界的に注目されています。