
オ・ジョンセ、『北極星』で「人間的葛藤」を熱演…新たな魅力爆発
俳優オ・ジョンセがDisney+オリジナルシリーズ『北極星』で見せた、重厚な演技に注目が集まっています。
10日に初公開された『北極星』は、元国連大使で大統領候補のムンジュ(チョン・ジヒョン)が、夫の銃撃事件の背後を追う物語です。彼女は、国籍不明の特殊要員サンホ(カン・ドンウォン)と共に、朝鮮半島を脅かす巨大な真実に立ち向かいます。
オ・ジョンセは、兄のジュニク(パク・ヘジュン)への劣等感に囚われた検事ジュサン役を演じ、初登場から視聴者の視線を捉えました。兄の事件後、ムンジュとの微妙な対立、秘書のミジ(イ・サンヒ)を拉致しての緊迫した心理戦など、複雑な感情の機微を巧みに表現しました。
彼は、隙のない言葉遣いと相手を見抜く鋭い眼差しで観る者を圧倒する一方、ムンジュに疑われた瞬間の虚無感を繊細に演じきり、ジュサンというキャラクターに深みを与えました。特に、妹として感じる裏切りや認められたいという切実な思いを、説得力のある声のトーンと呼吸の緩急で表現し、視聴者の感情移入を深めました。
オ・ジョンセは、前作JTBC『グッドボーイ』で見せたサイコパスの悪役とは全く異なる、人間的な苦悩を抱えたキャラクターを完璧に消化し、新たな演技の幅を証明しました。『北極星』の今後の展開で、彼がどのような姿を見せるのか、期待が高まっています。
一方、『北極星』は17日に第4、5話が公開される予定です。
オ・ジョンセは1997年にデビューしたベテラン俳優で、映画とドラマで多様なキャラクターを演じてきました。特に近年では、『椿の花咲く頃』、『サイコだけど大丈夫』、『智異山<チリサン>』などの作品で、印象的な悪役や助演として大きな人気を博しました。彼の幅広い演技力は、毎作品ごとに視聴者に深い感銘を与え、「信頼して見られる俳優」としての地位を確立しています。