マイケル・キートン、銃擁護活動家チャーリー・カーク氏射殺事件で「皮肉」発言、賛否両論

Article Image

マイケル・キートン、銃擁護活動家チャーリー・カーク氏射殺事件で「皮肉」発言、賛否両論

Hyunwoo Lee · 2025年9月17日 5:16

ハリウッド俳優マイケル・キートン(74)が、銃規制反対で知られる保守系政治活動家チャーリー・カーク氏(31)が銃撃され死亡した事件について、「銃で殺されたのは皮肉だ」と発言し、大きな波紋を呼んでいる。

カーク氏は今月11日(現地時間)、米ユタバレー大学での討論会中に何者かに銃撃され死亡した。彼は生前、銃規制に強く反対し、銃所持の権利を擁護する立場を貫いていた。事件翌日、容疑者のタイラー・ロビンソン(22)が逮捕され、殺人罪で起訴された。犯行動機については、同居していたトランスジェンダーのパートナー、ルナ(本名ランス・ツウィッグス、22)との関係が捜査されている。

キートン氏は16日に行われた「調査報道記者協会(IRE)50周年ガラ」でのスピーチでこの事件に触れ、「カーク氏とは多くの点で同意できなかったが、彼は二人の子供と妻を残した。忘れてはならないのは、人を撃っても何も解決しないということだ。銃で殺されたという事実は、信じられないほどの皮肉だ」と述べた。

この発言に対し、保守派からは「皮肉ではなく左派の暴力だ」といった怒りの声が上がり、進歩派からはカーク氏の遺族に言及したキートン氏に対し、「同情する理由がない」「金のために憎悪を広げた人物に家族を思いやる資格はない」といった批判が殺到した。

一方で、キートン氏の発言を擁護する声もあり、「多くのセレブリティよりはるかに成熟した発言だった」「故人の家族を気遣う態度は高く評価すべきだ」と、事件を政治的論争ではなく「人間的な悲劇」として捉えた点を評価する意見もあった。カーク氏の死は、単純な事件にとどまらず、新たな文化戦争の火種となっていることを示している。

マイケル・キートンは1970年代から俳優活動を開始し、特に映画『バットマン』(1989年)や『バットマン・リターンズ』(1992年)で主演を務め、世界的なスターとなった。彼は『バードマン』(2014年)での熱演によりアカデミー主演男優賞にノミネートされるなど、その演技力を高く評価されている。最近ではドラマ『Dopesick』でエミー賞主演男優賞を受賞し、再びその演技力を証明した。