
カン・ハンナ、『暴君のシェフ』で視聴者を最高潮へ誘う圧倒的な存在感
女優カン・ハンナがtvNドラマ『暴君のシェフ』で、スグォン役のカン・モクジュを演じ、強烈な存在感を示しました。
去る20日と21日に放送された第9、10話で、カン・ハンナはイム・ユナとの激しい演技対決を通じて、ドラマの緊張感を最高潮に引き上げました。嫉妬と権力欲にまみれたカン・モクジュは、チェサン大君と手を組み、チンミョン大君の毒殺計画を企て、自身の野望のために正室の座まで約束される姿で、貪欲な一面を隠さずに見せました。
続いてイ・ホン(王)の前で毒殺事件の黒幕が自分であることを感づかれると、カン・モクジュは証拠を要求し、激しく対立する構図を形成しました。ドラマへの没入感をさらに高めたのは、カン・モクジュが右腕として仕えていたチュウォルが全ての真実を知っているという理由だけで、簪(かんざし)の刃で直接チュウォルを始末するという衝撃的な選択をした時でした。この場面は、カン・ハンナが冷たく抑圧していた感情を爆発させる繊細な演技の緩急によって、劇的な緊張感を極大化させました。
カン・ハンナは、カン・モクジュの執着心、計算高さ、そして決断力を有機的に結びつけ、立体的なキャラクターを完成させました。キャラクターへの深い解釈は、そのまま強烈な演技へと繋がり、場面の雰囲気を圧倒しました。場面ごとに変化する眼差しの演技で、視聴者の没入感を一層高めました。特にチュウォルに対する極端な決断の場面では、単純な悪役を超え、キャラクターの内面と執念を描き出し、俳優としての卓越した解釈力を証明しました。
『暴君のシェフ』は毎週土、日曜日の午後9時10分にtvNで放送されており、残すところあと2話となっています。
カン・ハンナは2009年に映画『君に似た』でデビューしました。彼女は「怪物新人」というニックネームで注目を集め、その後、様々な作品で確かな演技力を披露してきました。特に時代劇と現代劇を行き来しながら、幅広い演技スペクトルを見せています。