シン・ソンフン、デビュー35周年を迎え「情熱と鈍感さの間で…誠意を込めたアルバム『SINCERELY MELODIES』を発表」

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シン・ソンフン、デビュー35周年を迎え「情熱と鈍感さの間で…誠意を込めたアルバム『SINCERELY MELODIES』を発表」

Eunji Choi · 2025年9月22日 6:02

歌手シン・ソンフンがデビュー35周年を迎え、アルバム発売記念記者懇談会で率直な心境を語った。

22日、ソウル江南区(カンナムグ)のノボテル・アンバサダー・ソウル江南で行われた12枚目のフルアルバム『SINCERELY MELODIES』発売記者懇談会で、シン・ソンフンはアルバムの意味を「心から完成されたメロディー」と紹介した。

「本当に誠意を込めて、心の内から書き下ろしたメロディーだ」と語り、「一曲一曲を最後のアルバムだと思って作った」と付け加えた。

デビュー35年のベテラン歌手として、シン・ソンフンは時の流れによる鈍感さへの悩みを吐露した。「昔のような熱情とは違い、今は些細なことにも無感覚になる『鈍感さ』を感じる」とし、「もしかしたら全曲を自分で作詞・作曲できる最後の機会かもしれないという思いで、このアルバムに全力を注いだ」と明らかにした。

また、「今回のアルバムは、単に曲を集めたのではなく、フルアルバムとして人生の喜怒哀楽と四季の流れを盛り込んだ特別な作品」とし、「タイトル曲だけでなく、収録曲全体を味わってほしい」と呼びかけた。

シン・ソンフンは全曲の作曲とプロデュースに参加したが、作詞については難しさを訴えた。「歌詞を書こうとすると背中に痛みを感じ、15分以上集中するのが難しい」とし、「9枚目のアルバムのタイトル曲『二度別れること』以降、自分で歌詞を書けなくなった」と率直に告白した。

しかし、ミュージシャンのシム・ヒョンボからの励ましで、再び作詞に挑戦する勇気を得たという。「シム・ヒョンボが『兄さんには特別な歌詞の遺伝子があるのに、なぜそれを手放すのか』と励ましてくれて、『一度書いてみようか』と思うようになった」とし、「このような過程を経て、今回のアルバムが誕生した」と裏話を伝えた。

一方、シン・ソンフンの12枚目のフルアルバム『SINCERELY MELODIES』は、明日(23日)午後6時に発売される。

シン・ソンフンは「バラードの皇帝」と呼ばれ、1990年代を代表するシンガーソングライターとして確固たる地位を築いた。彼の音楽は、甘美なメロディーと叙情的な歌詞で多くの人々に愛されてきた。今回の12枚目のアルバムは、彼の音楽的な深みと成熟度を改めて確認できる機会となるだろう。