
HYBE、インド市場開拓へ新法人「HYBE INDIA」設立 - 現地才能の発掘・育成に注力
グローバルエンターテインメント企業HYBEが、インド市場での事業拡大を目指し、現地法人「HYBE INDIA ENTERTAINMENT PRIVATE LIMITED」を設立しました。
これは、HYBE JAPAN、HYBE AMERICA、HYBE LATIN AMERICA、HYBE CHINAに続く、HYBEにとって5番目の海外本社(HQ)設立となります。インドのエンターテインメントの中心地であるムンバイに拠点を置くことで、同社のグローバルな音楽・コンテンツ事業展開を一層強化します。
HYBE INDIAのミッションは、「WHERE VOICES OF INDIA BECOME GLOBAL STORIES(インドの声が世界の物語となる場所)」であり、インド国内の才能あるアーティストを発掘・育成し、彼らの音楽を世界に届けるという野心的な目標を掲げています。
この目標達成のため、HYBE INDIAは現地オーディションを通じてアーティストを選抜し、インド市場に最適化されたトレーニングシステムを構築する計画です。また、既存のHYBE MUSIC GROUP所属アーティストのインド国内での活動も積極的に支援していきます。
人口14億6000万人を超える世界最大の人口大国であり、音楽市場としても大きなポテンシャルを持つインドでは、K-POPの人気も急成長しています。インド国内でのK-POP音源ストリーミングは2018年比で362%も急増しており、これはスマートフォンの普及とストリーミングサービスへのアクセス向上によるものと分析されています。
今回のHYBE INDIA設立は、HYBEが推進する「マルチホーム、マルチジャンル(Multi-home, Multi-genre)」戦略の一環です。この戦略は、K-POP制作システムを現地に導入し、世界レベルの現地アーティストを発掘・育成することに焦点を当てています。
HYBE INDIAは、アーティストの発掘・育成、アルバム制作、マネジメント、マーケティング、公演企画など、HYBEの360度全方位的な能力を駆使し、インド国内およびグローバル市場を繋ぐ新しいアーティストを輩出することが期待されています。
HYBEは、防弾少年団(BTS)らが所属する韓国の大手エンターテインメント企業です。音楽制作、アーティストマネジメント、IP事業などを多角的に展開しています。近年、グローバル市場への進出を加速しており、M&Aや海外法人の設立を通じて事業基盤を拡大しています。