
エマ・ワトソン、長期休業の心境を吐露「宣伝・販売活動の方が大変だった」
女優のエマ・ワトソンが、長期にわたる休業について率直な心境を語った。ワトソンは最近、ハリウッド・オーセンティック(Hollywood Authentic)のインタビューで、「今がおそらく私の人生で最も幸せで健康的な時期かもしれない」と述べ、事実上の引退に近い長期休養に入っていることを示唆した。
2018年の映画『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(グレタ・ガーウィグ監督)を最後にスクリーンから姿を消したワトソンは、すでに7年近くのブランクがある。彼女は「公の場に立つことの重圧はあまりにも大きい。作品を作るよりも、それを宣伝し、販売するプロセスの方がはるかに大変だった」と、俳優活動を急がない理由を打ち明けた。
さらに、「正直に言うと、何かを『売る』という行為は本当に恋しくない。むしろ魂をすり減らすような経験だった。しかし、演技を通して自分のスキルを使うこと、作品を作り上げるプロセスそのものは、やはり恋しい」と付け加えた。ワトソンは演技を「深い瞑想」に例え、撮影中は他の世界を忘れ、その瞬間に集中できる解放感と自由を恋しく思うと語った。
「私はあまりにも長い間、仕事だけに没頭していた。その結果、私の人生そのものがどん底に落ちてしまった。今は友人、家族、家といった人生の基盤を築く時間が必要だった。それがなければ、プロジェクトの合間の空白が怖くなり、走り続けることになるが、それは健康的ではない」と強調した。ワトソンは昨年、すでに「演技をしても幸せではなく、閉じ込められているように感じた」と率直に告白していた。
一方、エマ・ワトソンは『ハリー・ポッター』シリーズのハーマイオニー役で世界的な人気を博し、その後も『美女と野獣』、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』などの作品で演技力を高く評価された。『美女と野獣』は全世界で興行収入10億ドルを突破する大ヒットを記録した。
エマ・ワトソンは2001年から2011年まで、『ハリー・ポッター』シリーズ全8作品に hermitine として出演し、スターダムにのし上がった。女優活動のほか、女性人権活動家としても精力的に活動し、国連女性機関の親善大使も務めた。ワトソンはブラウン大学で英文学の学士号を取得するなど、学業と演技活動を両立させる知的な一面を見せている。