ALS闘病ユーチューバー、フィルスンジュ(本名カン・スンジュ)さん、32歳で死去

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ALS闘病ユーチューバー、フィルスンジュ(本名カン・スンジュ)さん、32歳で死去

Jisoo Park · 2025年9月26日 9:55

筋萎縮性側索硬化症(ALS)との闘病生活を共有し、多くの人々に感動を与えてきたユーチューバー、フィルスンジュ(本名:カン・スンジュ)さんが、32歳でこの世を去りました。

フィルスンジュさんの遺族は26日、SNSを通じて訃報を伝え、彼の逝去を知らせました。彼は2022年からYouTubeチャンネル「フィルスンジュ」を通じてALS闘病の過程をありのままに共有し、7万人を超える登録者と交流してきました。闘病中も希望を失わない明るい姿は、多くの人々に深い感動を与えました。

元々国家公務員だったフィルスンジュさんは、2017年(当時24歳)に公務員試験に合格し、他の20代と同じような生活を送っていましたが、2019年初頭からALSの症状が現れ始めました。2021年からは誰かの支えや杖なしでは歩けない状態となり、退職せざるを得なくなりました。最終的には、体の全ての動きが不自由になりました。

2022年から「ALSにかかった一人の普通の人の日常」をテーマにYouTubeを開始しました。知人たちが撮影した映像やアイトラッカーマウスなどを駆使し、突然襲ってきた病と闘いながらも、日々を前向きに生きる姿を映像に収めました。病気の進行により不便さが増す日常生活を隠さずに見せながらも、挫折よりも小さな希望を失わない彼の姿勢は、多くの人々に大きな勇気と感動をもたらしました。

今年5月にチャンネルに最後にアップロードされた「リンゴジュースは言い訳」というタイトルの動画には、数多くの追悼コメントが寄せられています。故人の殯(ひん)所は漢逸病院(ハンイルビョンウォン)の葬儀場に設けられ、出棺は27日午前8時30分、埋葬地は晋州市安楽公園(アンラクコンウォン)です。

カン・スンジュさんは2017年、24歳という若さで国家公務員試験に合格し、夢への第一歩を踏み出しました。しかし、2019年初頭にALSと診断され、人生は大きな転換期を迎えました。闘病中も希望を失わない前向きな姿は、多くの人にとって模範となりました。